ブドウ糖の働き

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ブドウ糖の働き

 ブドウ糖は私たちの身体を作る重要なエネルギーの源です。

 

三大栄養素のひとつである『糖質』は体内でブドウ糖に最終的に代謝変換されて、身体を動かすエネルギーとして利用されます。

 

その時に重要な働きをするのがインスリンであり、ブドウ糖を筋肉細胞に取り込み、また肝臓に蓄えたりするのです。

 

糖尿病を引き起こすと、このインスリン作用がうまく機能しなくなりますので、糖が体に取り込まれずに血糖値が高い状態が亢進します。

 

血糖値が高い状態が続くと、血管が徐々に脆くなり、そしてボロボロになり他の疾病を引き起こす要因になります。

 

血管がダメージを受けることで引き起こされる病気としては、網膜症や腎症などがあります。末梢神経にも影響を及ぼすと、足の壊疽を起こす要因にもなります。

 

より大きな血管でも血液の通り道が細くなったり、つまったりする動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の原因となり、

 

他の生活習慣病と密接に関わりながら特に危険性の高い状態を作りだすのです。

 

ブドウ糖は体の大切なエネルギー源であると同時に、それが体に有効に活用されなかった場合は、むしろ体に悪い影響を与えてしまうのです。

 

血糖値が高いために起きる3大合併症

糖尿病性神経障害

神経障害のはじめに自覚する症状で多いものに、手足の痛みやしびれ、ほてり、冷えといった症状は感覚神経障害と呼ばれます。症状の進行と共に感覚が鈍くなり、少しのケガから潰瘍になるなどの大きな傷になるというリスクがあります。

 

また、経過とともに、便秘と下痢、勃起障害、ふらつきなどの自律神経障害を自覚するようになってきます。自律神経障害では低血糖状態によって突然意識がなくなったり、心筋梗塞の症状に自覚がないなど危険が大きくなります。

 

糖尿病性神経障害は初期の検査が大切です。糖尿病の患者さんの約30%以上は1年以内になんらかの症状が出現するという統計もありますので、主治医の先生に積極的に相談してください。

 

糖尿病性網膜症

糖尿病によって目の血管が侵され、視力の低下や失明まで引き起こし、糖尿病性網膜症は失明率では1位というリスクの高い目の病気です。

 

糖尿病性網膜症は糖尿病になってから10年程度が経過したころに症状が出はじめます。眼底出血や網膜剥離などが起こり、気づいた時にはかなり悪くなっていることも少なくありません。

 

目の血管が破れやすい新生血管という言葉をご存じでしょうか?糖尿病によって動脈硬化を起こした血管に変わって、栄養を送るために新しく血管を作ろうとしますが、その新しい血管は脆く、血流に耐えきれず破れて出血を起こすのです。

 

糖尿病性網膜症は糖尿病そのものを根本的に治さないと解決しない問題です。糖尿病のコントロールを行い、血管の老化を防ぎましょう。

 

糖尿病性腎症

糖尿病によって腎臓に障害が起こり始めると尿から蛋白が出始めます。ネフローゼ症候群や慢性腎不全に至る場合、透析が必要になる症状です。透析が必要な患者さんは5人に2人は糖尿病性腎症と言われています。

 

糖尿病性腎症は血糖値のコントロールをしておけば、予防できるといわれています。ですが、一度症状が出てしまうと改善することは難しいもので、糖尿病になった場合は早期から正しいコントロールが重要です。

 

高血糖による糖化とは(AGE)

AGEは、たんぱく質と糖が反応を起こして作られる物質で、糖尿病の合併症や老化に大きな作用を起こすといわれている物質です。

 

糖尿病患者は健常者と比較すると10倍のAGEが出ているそうです。高血糖の状態が続くと蓄積されたAGEが作用するという仮設ですが、有力と言われています。

 

AGEについての学説は医学の世界では広く支持されているものではありませんが、ニューヨークに拠点を置く、マウント・サイナイ医科大学のヘレンヴラツァラ教授のグループが推奨しています。多くの学説の中で、同教授らの仮説では、糖尿病でなくてもAGEが糖尿病合併症のみならず、糖尿病そのものの要因になるという発表を行っています。